2月15日10時7分配信 西日本新聞
「桧原桜に思いを寄せて 手と手とり合い明日へと…」‐地域色を前面に出した明るい曲に乗り体を動かしていると、どんどん健康になる。そんな体操を福岡市南区役所や住民、市内の専門学校生らが協力して完成させた。その名も「南区健康体操」。健康増進やメタボリック症候群の予防につなげるため世代別に3種類を考案。今後は普及に向けて、紹介ビデオの配布や指導役による「キャラバン隊」の派遣などに取り組んでいく。■世代ごとに3種類 映像配り指導隊派遣へ 体操は親子向け、若者向け、高齢者向けの3種類あり、歌詞と曲、振り付けはいずれも親しみやすく工夫を凝らしたオリジナル。福岡市の7区では初の取り組みで、県内でも「固有の体操をつくった自治体はあるが3種類というのは珍しい」(県健康対策課)。 この体操づくりは、南区地域保健福祉課の発案で昨春から始まった。同課職員は保健師として各校区を巡回し、公民館でウオーキング指導などを行っており、「住民が楽しめて、区のシンボルになるものはできないか」と考えたという。 市民の意見も採用しようと、昨年8月からはワークショップ(参加型講習会)を実施。市民14人が「南区のキーワード」「体操に取り入れる動き」などをめぐり議論した。参加者の1人で、西長住校区に住む中塚恭子さん(57)は「意見集約は大変だったが、地元のことを考え直す楽しい作業だった」と振り返る。 こうした意見から体操を「形」にしたのは、福岡医健専門学校(医健、同市博多区石城町)と福岡スクールオブミュージック専門学校(FSM、同)の学生たち。体操の動きを考えた医健2年の勝田寿徳さん(20)は「それぞれの世代が親しみやすいように、動きやテンポを工夫しました」。 「親子向け」は親子で一緒に赤ちゃんをだっこしながらでも楽しめる。「高齢者向け」は屈伸運動などは少なめにゆったりとした動き。「若者向け」はリズミカルな大きな動きが特徴だ。歌詞も年代に合わせた言葉を選んでいる。ストレッチ運動を多く取り入れ、スポーツの準備運動にも有効だという。 作詞作曲はFSMの学生が担当。2年の鶴崎輝一(こういち)さん(20)は「子どもたちが楽しんで踊れるように曲を付けるのが難しかった」。 完成した体操は、昨年11月下旬にあった民生・児童委員の委嘱状伝達式で初披露。明るいメロディーに地域色あふれる歌詞に会場では大きな拍手が起きた。実際に体操した中塚さんも「市民の声が生きた素晴らしい体操になった」と喜んだ。 南区では、医健の学生らが手本となって体操を紹介するビデオを制作しており、今後、区内の公民館に配る。また市民や保健師、運動指導員らでつくる「キャラバン隊」を各校区に派遣し、指導教室を開く予定。 同区地域保健福祉課の後藤智江さん(42)は「区役所でも朝夕で職員が実際に体操しています。企業の朝の体操などにも活用して」と話している。 曲は、福岡市南区役所のホームページからダウンロードできる。 問い合わせは福岡市南区地域保健福祉課=092(559)5133。=2008/02/15付 西日本新聞朝刊=
最終更新:2月15日10時7分
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